活版印刷の懐かしい音をBGMにカフェでまったり

 PRINT+PLANTが得意とするのは、特殊印刷と呼ばれる技法である。活版印刷では、一定枚数を全部同じ色で刷っていくのが一般的だ。「個体差がないように仕上げるのが印刷です。いわゆる複製するわけです」。もちろんその基本を守って注文に答えることも多々ある。「でも、私どもの使っている機械は年代物でアナログなので、印刷過程で手を加えることができる利点もあります。グラデーション印刷もやっていて、一枚ずつ色を絶妙に変えながらの印刷も可能なんです」パイナップルの絵が盛り上がっているのは、活版印刷ならでは。こんなこともできちゃうのだ

 ローラーの隅に、ピンクやイエローのインクを少量つけて、印刷していくことで、色が少しずつ混ざっていく。彼らは特殊印刷と呼んでいる。一枚ずつ色を変えながらの印刷も可能だ。「結果的に出来上がるのは、一枚ごとに風合いが違います。今までの活版印刷では、その技法はあまり使われていませんでした」さまざまな模様が刻まれているかっぱん。これらを使って、絵を紙に映し出していく

 機械を動かす過程で、動かしている手を止め、インクを拭き取る溶液や油を垂らすと、一部インクが抜けたような状態になる。色がちょっと薄くなってる場所を作ることで、テクスチャーも変化し、模様を浮かび上がらせるのだ。この技法を使って印刷している職人は最近までほとんどいなかったという。定期的に開催しているワークショップの時に使われる小さめの印刷機。丸い部分にインクを乗せる。貸し出しもしている

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