銀塩カメラに首ったけ一覧

 ライカM3、ニコンF、オリンパスPEN F……。眺めているだけでウットリするようなフォルムやオールドレンズの柔らかな描写力、耳に心地よいシャッター音などなど。銀塩カメラの持つ魅力は時を経ても色褪せない。そんな銀塩カメラの世界へあなたを誘う。

古本、古着、中古カメラ屋を巡るひそかな楽しみ

古本屋巡りは宝探しのようなものだ。  ご存じのように、よっぽどのロングセラーでない限り、本は絶版となり、倉庫に残ったものは断裁される。そうなると、買い手としてはやっかいだ。在庫が残っている本屋を探すか、古本屋に当たらなければならない。当然、新品では手に入らないため、プレミアがつくこともしばしばだ。

グッとくる二眼レフカメラの魅力に迫る特別展

黒々とした縦長の立方体が300台以上並ぶ様に圧倒される。 東京・千代田区の「日本カメラ博物館」で開催されている「いまも変わらぬ魅力 二眼レフカメラ展」は、会場に入った瞬間に思わず息をのむ特別展である。レンズが縦に二つ並び被写体をレフ板またはフィルムに写しとる「ブラックボックス」に人々は熱狂した。長いカメラの歴史を語る上でも、外すことのできない機種だ。6月19日まで。

「古いが新しい」カメラと写真の情報発信基地

人から人へ。カメラは歳月を超えて受け継がれていく。一台のカメラには所有者がいて、彼または彼女が使った事実は、(人知れずだったとしても)歴史の小さな1㌻として刻まれていく。もし所有者が手放したとしても、かつての愛機として、心の片隅にとどまることになるだろう。小さな機械から限りないストーリーが広がっていく場合だってある。カメラは、ただの道具ではない。今も昔もエスプリを全身に秘めていた。  

ドキドキ感が楽しい! 銀塩カメラで撮る幸せ

プロのフォトグラファー・赤城耕一さんは、フィルムカメラが大好きだ。 最初の出会いは、いとこが持っていた古いカメラを見せられたときだった。1959年に発売され74年まで製造され続けたロングセラー「ニコンF」である。「グラフィックデザイナーの亀倉雄策さん(1915ー97)が手がけた精悍(せいかん)なフォルムが印象的で美しかったのを覚えています」