戦場に散った写真家・沢田教一の遺品を常設展示
カメラはふた昔前まで銀塩だった。趣味としての用途はもちろん、戦場で職業カメラマンが仕事の道具として使ったのも当然のように銀塩である。中でも、後世に大きな足跡を残した一人が、報道写真家・沢田教一(1936−70年)だ。
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カメラはふた昔前まで銀塩だった。趣味としての用途はもちろん、戦場で職業カメラマンが仕事の道具として使ったのも当然のように銀塩である。中でも、後世に大きな足跡を残した一人が、報道写真家・沢田教一(1936−70年)だ。
あらゆるモノが時代とともに変わっていく。その幅はさまざまだが、写真・カメラ技術においては文字通り劇的だった。
シャッターを切る瞬間のスリル、写真が仕上がるまでの期待感、そして画像を見た時の喜びや落胆……。フィルムカメラには、一連の時間の流れの中で、その都度感情移入できる醍醐味(だいごみ)がある。
映画の中の小道具として登場するカメラが、心に刻まれることがある。例えば、「ローマの休日」。オードリーヘプバーンふんするアン王女が、たばこを吸うのを隠し撮りされるシーンだ。