昔ながらの銭湯を再生 「記憶をつなぐカフェ」に
昔ながらの銭湯がおしゃれなカフェに! 昭和の時代には一つの街に必ず何軒かあった銭湯。象徴は宮造りの外観だった。立派なたたずまいの内部では、温かい湯が体の汚れを気持ちよく流してくれた。
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江戸時代から風呂好きの日本人に愛され続けてきた銭湯だが、若い世代を中心に銭湯をカルチャーにしようと新たなムーブメントも生まれつつある。そこで、レトロな雰囲気を残すおしゃれでモダンな公衆浴場や日本庭園のある施設、プロジェクションマッピングも楽しめる風呂など選りすぐりのオモシロ銭湯を紹介する。
昔ながらの銭湯がおしゃれなカフェに! 昭和の時代には一つの街に必ず何軒かあった銭湯。象徴は宮造りの外観だった。立派なたたずまいの内部では、温かい湯が体の汚れを気持ちよく流してくれた。
「ペナントだらけのあなたの部屋に〜♪」と歌われたのは、1982(昭和57)年にリリースされた河合奈保子の「Invitation」だった。
レトロな銭湯とファッションやカルチャーなどの発信拠点・渋谷PARCOがコラボ!?
日本という国が内包する歴史や風俗、文化のみならず、絵画、建築、付随する産業まで、銭湯には多岐にわたる「意義」が存在している。それらを時間軸に沿って体系的に見られるれる特別展「ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展」が「江戸東京たてもの園」(東京都小平市)で開催されている。
「おかみさーん! 時間ですよー!」 そんなセリフで始まるテレビドラマ「時間ですよ」は、子供にとってはかなり刺激的だった。いろいろな意味でワクワクする人情ドラマでもあった。
「タカラ湯」には、かつて下町に漂っていた風情が今もなお残っている。如実に表れているのが、男湯の窓外に作られた縁側と庭だ。庭には池が掘られて、大きな錦鯉が悠々と泳いでいる。
銭湯は現世における極楽浄土である。 湯船に浸かればいい気持ち。石鹸(せっけん)やシャンプーはいい匂い。お湯の中で手足を伸ばせるのは、家庭の風呂では味わえない醍醐味(だいごみ)だ。