ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展(東京・小金井)
retroism〜article76〜
日本という国が内包する歴史や風俗、文化のみならず、絵画、建築、付随する産業まで、銭湯には多岐にわたる「意義」が存在している。それらを時間軸に沿って体系的に見られるれる特別展「ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展」が「江戸東京たてもの園」(東京都小平市)で開催されている。
子宝湯浴室。浴槽の向こうに描かれたペンキ絵、洗い場のカランなど、昭和の銭湯の原型がある=写真はいずれも江戸東京たてもの園提供
会場は四つの章に分けられている。まず第1章は「江戸東京の入浴事情」だ。憩いの場として、また情報交換の場としての銭湯の始まりを紹介。それが、今も変わっていない根本原理であることは、誰もが認めるところだろう。