カタログからみるカメラ技術の変遷と時代背景

日本カメラ博物館(東京・一番町)

retroism〜article234〜

 カメラのカタログを通じて製品と、その時代を紹介する特別展「カメラとカタログ カタログからみるカメラの時代」が東京・一番町の日本カメラ博物館で3月19日から開催される。6月30日まで。

   (左上から】)『Historique et description des procédés du daguerréotype et du diorama』(1839年)、ライカカタログと「ライカⅢ」(1933年)、「キヤノンF-1」カタログとカメラ(1970年)、『’60 カメラ総合カタログ』、「ニコンF」カタログとカメラ(1959年)、「ペトリV6 F2」カタログとカメラ(1968年)、「オリンパス M-1」カタログとカメラ(1972年)

 カメラカタログは、各メーカが製品の機能や特徴などの魅力を伝え、販売促進を図るために発行している。製品ごとにイメージに合ったカタログが制作され、装丁もそれぞれ工夫を凝らした作りになっている。そんなカタログの歴史をひもとくと、カメラ技術の変遷はもとより、キャッチコピーやデザイン、イメージキャラクターなどからも、その時代を読み取ることができ、写真文化の一翼を担ってきたということが理解できる。

ライカⅢとライカのカタログ(左)とキャノンF-1と同製品のカタログ