世界レトロ遺産一覧

 昭和の建築物、下町の町工場、路地裏の風景……。次世代に残したい貴重な物事を世界レトロ遺産として編集部が勝手に認定。選りすぐりの死ぬまでに行きたい昭和のレトロ遺産を紹介する。

チャルメラ 石焼き芋 切符鋏 耳で感じる昭和風情

毎日聞いていた駅の改札の音がすっかり様変わりしたのはいつのことだろう。今は、自動改札機の電子音が、「ピッ」と鳴るだけ。新幹線も自動改札になり「カシャッ」と音がするだけになった。50年前はもちろん自動改札などではなかった。改札ボックスの中に切符を切る係の駅員がいて、改札鋏(ばさみ)を「カチカチ、カチカチ」とリズミカルに鳴らしながら切符を切っていく。その音が幾重にも重なって、駅独特の音になっていた。人によってリズムが違い面白かったが、ほぼ全国的に消えてしまった。そんなふうに、かつて、繁華街や住宅街には、いろいろな「音」があふれていた。

歴史刻むクラシックホテルで建築美に高揚する

旧約聖書に登場する天使ラファエルが、大きな魚を抱えて、中庭の噴水の上で旅人を癒す。 横浜・山下町にある「ホテルニューグランドホテルニューグランド(以下ニューグランド)」の本館に寄り添うように1991年(平成3年)にタワー館が造られ、ヨーロッパから建材などを輸入してパティオがお目見えした。「ここは、公開地域にしていてますので、ホテル利用のお客様でなくても入れます。夜になるとライトアップされてキラキラと奇麗ですよ」。営業企画部の横山ひとみさんが笑顔で説明した。

日本一懐かしい遊園地でのんびりリフレッシュ

おんまはみんなパッパカはしる パッパカはしる パッパカはしる♪〜 メリーゴーランドといえば、一般的にはワルツやフランス風のBGMを思い浮かべるが、前橋にある老舗遊園地「るなぱあく」では「おんまはみんな」が流れている。おなじみのメロディーが遊んでいる子供たちとシンクロしている。上手な演出である。

受け継がれる「吉田イズム」 ニューちぐさ誕生へ

音楽の力は、計り知れない。美しいメロディーに癒され、優しい歌詞が琴線に触れる。時には、力強い演奏や魂を揺さぶられるようなボーカルが高揚感をもたらすこともある。しかしそれだけではないことを、横浜・野毛にある「ちぐさ」は証明した。