昭和感半端ない近代商業建築の洋食屋
見上げると思わず息を飲む外観だ。モルタル塗りの壁面に金色で大きく書かれた「パリー」の文字が燦然(さんぜん)と輝いている。
visiting old, learn new
山奥にひっそりとたたずむレトロなカフェ、最寄り駅からおよそ20キロ離れた昭和の香り漂うラーメン店…….。都心から電車やバスを乗り継ぎ、あるいはクルマで2時間以上かけても訪れたい選りすぐりの隠れた名店をこっそり教えよう。時には都会の喧騒(けんそう)を忘れてゆったりのんびり過ごしてみては?
見上げると思わず息を飲む外観だ。モルタル塗りの壁面に金色で大きく書かれた「パリー」の文字が燦然(さんぜん)と輝いている。
秩父の人たちは仰天した。時は1967(昭和42)年。神社仏閣も多く、札所巡りで名を馳(は)せたこの土地に、まるでパリのパティスリーのような外観の店ができたのである。しかも名前は「パーラーコイズミ」だ。