懐かしくも新しい秩父のパイオニア

パーラーコイズミ (埼玉・秩父)

 retroism〜article9〜

  秩父の人たちは仰天した。時は1967(昭和42)年。神社仏閣も多く、札所巡りで名を馳(は)せたこの土地に、まるでパリのパティスリーのような外観の店ができたのである。しかも名前は「パーラーコイズミ」だ。

秩父神社の前から続く番場通りにあるパーラーコイズミ 。かつて上野や銀座にあった喫茶室を思い出させる華やかな外観が印象的だ

 主人の小泉建(たけし)さんは、東京で修業を積み地元に戻って店を開いた。店名にはパーラーをうたった。もちろん秩父では初だった。「おいしいコーヒーやスパゲティ、パフェを地元の人たちに食べてほしかったんです。そのためには、パーラーという呼び方が自分の中で一番しっくりきました」

バラのカップの美しさもさることながら、その下に当然のように並べられているタバスコとパルメザンチーズに妙に納得

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