レトロ建築にクギづけ一覧

 昭和の歴史的建造物や著名な建築家が手がけた作品をはじめ、思わず足を止めてしまうようなトンデモ建築まで、令和の街角にひっそりとたたずむ遺構を紹介する。レトロ建築の魅力を再発見しよう!

100年前のモダン建築 同潤会アパートに見る工夫

 1923(大正12)年の関東大震災からの復興のために建てられた「同潤会アパート」の建築部品や写真などを紹介した特別展「―関東大震災から100年―同潤會アパートと澁谷」が東京・渋谷にある「白根記念渋谷郷土博物館・文学館」で開催されている。3月26日まで。

歴史刻むクラシックホテルで建築美に高揚する

旧約聖書に登場する天使ラファエルが、大きな魚を抱えて、中庭の噴水の上で旅人を癒す。 横浜・山下町にある「ホテルニューグランドホテルニューグランド(以下ニューグランド)」の本館に寄り添うように1991年(平成3年)にタワー館が造られ、ヨーロッパから建材などを輸入してパティオがお目見えした。「ここは、公開地域にしていてますので、ホテル利用のお客様でなくても入れます。夜になるとライトアップされてキラキラと奇麗ですよ」。営業企画部の横山ひとみさんが笑顔で説明した。

レトロ建築探訪其ノ肆

第18回オリンピック競技大会が1964(昭和39)年に東京で開催された。第2会場となったのが、駒沢オリンピック競技場だった。駒沢通りから横に長い階段を上ると右に見えてくるのが陸上競技場(村田政真設計)、正面には五重塔をモチーフにした管制塔、左手には、神社仏閣の屋根を思わせる反(そ)りを取り入れた体育館がある。