レコードとオーディオの日々一覧

 レコード針を盤に落とす瞬間のドキドキ感。より良い音を求めてアンプやスピーカーを買い換えたり、ケーブルを交換したりするのも楽しみ方のひとつだ。勢いあまってジャケ買いするのも面白いかもしれない。特に若い世代がレコードやカセットテープに注目しているという。いまアナログが新しい!

カセットテープで昭和音楽を聴き 喜びを分け合う

 今や手元にあるスマートフォンの上で指をササッと滑らせるだけで、いつでもどこでも音楽再生は可能だ。しかし、オープンリールや8トラックなどが主流だった昭和30年代後半以降、音楽の聴き方は革新的な変化を遂げた。1963(昭和38)年に登場したカセットテープである。軽量コンパクトなカセットテープは瞬く間に普及していった。

刺さる歌詞とメロディー 昭和歌謡に酔いしれた夜

「歳を重ねて、クラシックやジャズのファンになって、そればかり聴いている人だって、『若い頃は、歌謡曲を聴いていたでしょう。わりと好きだったでしょう』と言いたいんです」  東京・新宿にある「ユニオンレコード昭和歌謡館」の杉本博士店長(当時)のこんな言葉を思い出した。