真空管が奏でる「ラックスマン節」に酔いしれる
自社製品に自信と誇りを持つことは、ごく当たり前なはずだ。しかし、現代のモノづくりの現場では、必ずしも当然ではないように思えてならない。街には、プライドを感じない商品が氾濫(はんらん)している気がする。
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自社製品に自信と誇りを持つことは、ごく当たり前なはずだ。しかし、現代のモノづくりの現場では、必ずしも当然ではないように思えてならない。街には、プライドを感じない商品が氾濫(はんらん)している気がする。
「ワンタッチ」という言葉を聞かなくなって久しい。誰がどこで使い始めたのは定かではないが、1960(昭和35)年にジャンプ傘が発売されたあたりから、盛んに会話の中に登場するようになったらしい。準備に多くの時間を使い、幾つもの行程を経て目的にたどり着くのが、かつての人々の行動だった。ところが、一つの動作で、迅速に目的にたどり着けるのが「ワンタッチ」であり、その言葉を聞けば便利に思えてしまうのだ。
レコードは総合芸術だ。少なくとも複合芸術であり文化である。 言うまでもなく、レコード盤には、音楽という不滅の芸術が刻まれている。ジャケット自体は絵画そのものであり、芸術写真またはグラフィックアートと言い直してもいい。
風車がのんびりと回る田園風景があり、サイケデリックで恐ろしい一場面がある。抱きしめたくなる可愛い絵だったり、ハッとするような一瞬を捉えた写真だったり、あるいはジオメトリックな模様、有機的で生々しいデザインも出てくる。
経験を誰かと分かち合いたいと思う。それは喜びが何倍にも増えるからである。「トライオード」の創業者であり代表取締役である山﨑順一さんは、そんな思いから会社を興した。1994年のことだった。
アルニコ。この甘美な響きにオーディオファンは熱狂する。オールドファンならなおさら、この言葉を聞いただけで、思わず立ち止まり振り向くはずだ。
レコードは、ただ単に音楽を聴くための記録媒体ではない。日常を豊かなものにしていく一服の清涼剤でもある。「HMV record shop渋谷」のエリアマネジャー竹野智博さんが、レコードの魅力を語る。