カタログからみるカメラ技術の変遷と時代背景

 同企画展では、日本カメラ博物館所蔵のカメラとともに、JCIIライブラリー所蔵のカメラカタログを併せて展示。①1839年に発売された世界初の市販品「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」誕生の経緯や用品類が掲載された、通商「ダゲレオタイプ教本」をはじめとした古い時代の資料②「降りかかる火の粉は払わねばならぬ」など巧なキャッチコピー、高級感漂う最上位機種のカタログ③写真家や俳優など有名人を起用した冊子④販売台数の少ない珍しい資料⑤カメラや用品の工業会が制作した歴代の総合カタログーー。さまざまなカタログを時代順に展示する構成となっている。いずれも貴重な資料であり、時代を反映したビジュアルや内容はとても興味深く、カメラの歴史が楽しく学べる内容となっている。

ジルー・ダゲレオタイプカメラ(左)と同製品のカタログ

 午前10時〜午後5時。毎週月曜日休館(ゴールデンウイーク期間中の4月27日〜5月6日は開館)。入場料一般300円、中学生以下無料。問い合わせは、日本カメラ博物館03・3263・7110。https://www.jcii-cameramuseum.jp/

【レトロイズム編集部】