フラフープ、ファミコン…いま蘇る記憶の底の宝物

新宿歴史博物館(東京・四谷三栄町)

reitoism〜article163〜

 懐かしい遊びやおもちゃを通じて、子ども時代に思いをはせてみては?

 「記憶の底にある宝物 子ども時代の遊びとおもちゃ」と題した企画展が東京・新宿区四谷三栄町の「新宿歴史博物館」で開催されている。8月28日まで。

 学芸員の藤本友美さんが解説する。「記憶という文言を使ったのは、見る人の『記憶』を揺り動かしながら、子どもの時代を思い出してもらいたかったからです」

戦後の子どもたちに夢や希望を与えたものの一つは紙芝居だった

 展示は三つのエリアからなり、見どころの中心となるのは、昭和20年から昭和後期の遊びやおもちゃを紹介する「子ども時代の遊びとおもちゃ」のコーナーだ。誰もが生きていくために必死だった戦後まもない頃、昭和でいえば20年代前半だ。登場した娯楽の代表は紙芝居だった。「黄金バット」をはじめとする物語に子どもたちは心躍らせた。また、路地や空き地、川などの遊び場も至る所に存在していた。会場には、同博物館で活動するボランティアの人たちの言葉が飾られているが、新宿区で育った人の思い出には、「神宮外苑でよく遊んだ、陸上競技場の芝生席のスロープでソリ滑りをした」などと回想している。当時の子どもたちは、遊び道具などなくても自分たちで遊びを作り出し、自分の力で成長してきたのが見て取れる。

同企画展のチラシ。見ているだけで楽しい気分にさせてくれる

 昭和20年代も後半に入ると、少しずつだが景気は回復する。メーカーもおもちゃの生産を再開した。一方で、少年・少女雑誌も相次いで発刊され、双六(すごろく)などの付録も人気を呼んだ。日本経済が上向いた昭和30年代には、人々の消費生活にも変化の兆しが見えてきた。「ホッピング」「フラフープ」「ダッコちゃん」など、数々のブームが生まれた。

「遊びとおもちゃの事典」のコーナー。さまざまなおもちゃが並ぶ

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