ぬくもりと希望の空間 銭湯の魅力に迫る特別展

 「館(やかた)」は本来、貴族、武士の公邸を表す言葉だった。同時に「人の集まる場所」という意味もある。そう考えると、銭湯はある意味現代の「館」なのかもしれない。重厚な外観、人が集い裸の付き合いの中で人生を豊かにしていく。そんな東京の銭湯の歴史をひもときながら、社会の中での役割、そして変容、魅力にまで迫る今回の展示は、懐かしさに出合えるだけでも一見の価値は十分にある。しかし、この特別展のもっとも大きな意義は、我々にぬくもりと希望をもたらし続けてきた、また現在もそうであり続ける銭湯の真の魅力を再発見できることにありそうだ。

ケロリン桶(個人蔵)「ケロリン®️」は
内外薬品株式会社の登録商標。内外薬
品は富士めぐみ製薬に事業移管した 

 特別展は9月27日まで(10月24日より展覧会の会期を延長し、一部展示構成や資料を変更して再開予定)。午前9時30分〜午後5時30分。月曜日は休園。入園料は江戸東京たてもの園の入園料で観覧可。大人400円、大学生(専修、各種学校)320円、高校生・中学生(都外)200円、都内在学または在住の中学生、小学生・未就学児童は無料。問い合わせは同園(042・388・3300)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、復元建造物内部の見学を一部休止しております。来場の際はWEBサイト(https://www.tatemonoen.jp/)にて最新情報を確認してください。

【レトロイズム編集部】

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