「スローなエレベーター」がいざなう優雅なひと時
ネット通販の台頭によって、買い物の楽しみ方は様変わりしつつある。かつては人と対面するのが当たり前だった。特に百貨店は、店員とのコミュニケーションの中でいろいろと相談や雑談をして、求める商品を探し、迷いながら購入する醍醐味(だいごみ)があった。客もおめかしをして訪れた。それは今も変わらない。買い物好きのご仁にとっては、最も幸せな時間のひとつだ。
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ネット通販の台頭によって、買い物の楽しみ方は様変わりしつつある。かつては人と対面するのが当たり前だった。特に百貨店は、店員とのコミュニケーションの中でいろいろと相談や雑談をして、求める商品を探し、迷いながら購入する醍醐味(だいごみ)があった。客もおめかしをして訪れた。それは今も変わらない。買い物好きのご仁にとっては、最も幸せな時間のひとつだ。
日本人の我々から見れば、アメリカで作られたプロダクトや食べ物に至るまで、何でもかんでもデカく感じられる。 一番わかりやすいのが車だ。一昔前の映画を見ると巨大なサルーンを小柄な婦人が運転しているシーンを度々目にする。食べ物もしかり。小さなハンバーガーやステーキも、そこには登場しないのだ。音楽を再生する機械としては、ジュークボックスが代表格だろう。横浜・本牧にある「FLAT4」は、ヴィンテージ・フォルクスワーゲンの専門店だが、年代物のジュークボックスをメインに新品も扱う個性的な店である。
セマフォー(アポロ式方向指示器)が「ガチャコンッ」という音と共に飛び出す様は、車が「機械」であることを、改めて感じさせる。搭載していたのは、古いフォルクスワーゲン・タイプ1(以下VW)である。1938(昭和13)年にドイツで生産が開始された小型大衆車で、愛称はドイツ国内では「ケーファー」、英語圏では「ビートル」と呼ばれた。日本ではカブトムシだ。愛称にしても、あまりにもひねりのない直訳が、今となってはほほ笑ましい。
いつの時代も、花は愛され続ける。時に心を和ませ、躍らせてくれるのだ。この世からなくなることなど想像できない。世の中が荒廃したとしても救いになってくれるはずだ。それほど我々にとって、なくてはならない存在と言っても過言ではないだろう。
寺内町や門前町における神社仏閣、城下町なら城というように、それがあるかないかで、街の風景はガラリと変わる。かつて東京を縦横無尽に走っていた路面電車も同じだ。大都会・新宿という街と絡めた車両の写真からは当時の熱が伝わってくる。そんな所蔵資料展が東京・四谷三栄町にある「新宿歴史博物館」で開催中だ。4月3日まで。
「洒落(しゃれ)ている」という表現は奥が深い。格好がいいとか、垢抜けているとか、魅力的だという意味でも使われる。東京都渋谷区にある「代々木ミルクホール本店」は、まさに「洒落た」居酒屋と言えるだろう。いたる所に、昭和を匂わせるモノや仕掛けが施されていてゾクゾクするほど楽しい酒場なのだ。
「牛乳だよおっ母さん」 ユニークな宣伝に、ニヤリとさせられる。よどみなく話す店主の梅原ふみいさんが説明を始めた。「綾小路きみまろのCD聴いていたら、『糖尿だよおっ母さん』ってのがあって、そこから思いついたのよ」。(「東京だヨおっ母さん」の)パクリのそのまたパクリだ。しかし、面白いから全く問題ナシ。店内外には、このような彼女の手書きでつづられた口上が至る所に貼ってある。「お菓子はね 心をいやす 必需品」「心に音楽 心に駄菓子 足りてますか」。秀逸なのは、「人が笑うのは 生きるため」。心にじんわりと染み込んでいくフレーズだが、これは駄菓子屋「梅原牛乳店」の根本的なポリシーだ。