日本一懐かしい遊園地でのんびりリフレッシュ

 緑が多いるなぱあくが提供するのは、癒やしとリフレッシュだ。原澤さんは言う。「都会の中の遊園地にするつもりは全くありません。関東地方北部の市にある、のんびりリフレッシュできる遊園地であることを自慢にしたいと思っています」。その裏には、園長を中心にスタッフ全員が協力して作ってきた自負がある。「みんなで作りあげてきた一体感が楽しさの裏側にしっかりとあります。その作業は簡単ではなく、むしろ面倒です。そこに極力手を抜かずに実行していること自体が昭和だし、お客さんに伝わっているんだと思いたいですね。それを維持する覚悟は、私自身もっているつもりです」

遊具やロケーション、何よりるなぱあくに誇りを持つ園長の原澤さん。一言ひとことにそれがあふれていた

 近年は、るなぱあくでの「遊園地デビュー」がキーワードになっている。ここでデビューして10代には友達や恋人と遊びに行く。やがて大人になり結婚後に、子供を連れて訪れる。「彼らに『懐かしい』と思ってもらえることが昭和であり、これからもこの方針は変えようと思ってはいません」

園のオープン当時からある「もくば館」。1954(昭和29年)製のこの施設と木馬自体、国の登録有形文化財に指定されている

 前橋城の空堀だった小ぢんまりとした空間には、子供たちのみならず、大人たちの夢もぎっしりと詰まっている。

るなぱあく
前橋市大手町3-16-3
📞:027-231-6774
休園日:火曜日
入園料:無料 大型遊具50円
ちいさなのりもの10円
とことこ迷城200円

文・今村博幸 撮影・岡本央