日本一懐かしい遊園地でのんびりリフレッシュ

 「ゆっくり大人になる子供たちのために」が理念である。園長の原澤宏治さんが説明する。「来園してくださる年齢層を広げていきたいというのが、基本にあります。園児から高校生、大学生、大人も遊べるようにしたい。それだけの年月をかけて、たくさん遊んでほしいというのが私どもの願いです」。実際に中学生や高校生も訪れる。近くにある専門学校生も来る。やっと歩けるようになった幼児が初めて訪れてから、何歳になっても遊べる施設にしたいと言う。そのために、LINEやSNS(ネット交流サービス)などをフルに活用している。さらに、趣向を凝らしたイベントも開催してきた。スタッフが子供に話しかける。常に大人の目があることで、安心感が生まれる

 大学生以上の大人に向けて「るなぱ DE ないと」を開催したこともある。幼稚園や小学校に通っていた頃にるなぱあくで遊んでいた世代に、もう一度足を運んでもらうことを目的としたイベントだ。時間をかけて成長し、大人になっていく。その過程に、るなぱあくという時間と空間が存在し、小さいけれど生きてきた証しが残ることを再確認できるのだ。

クジラに乗って波をゆらゆらと飛び越えるような
感覚を味わえる「くじらなみのり」も大人気だ 

 「(園内は)懐かしい感じに映ると思いますし、そういう景観にしているのは事実です。しかし、少子化が進んでいく中で、時代にあったものをやっていかないと受け入れてもらえません。だから私どももいろいろ知恵を絞っているっていうのが実情です」。原澤さんは、優しい目で園内を見渡した。

メリーゴーランドの木馬は少し高い位置に設定してあるので、怖がる子供もいる。勇気を持ってまたがれば、たちまち笑顔に早変わり。もちろん最初からワクワクしながら乗る子たちも多い