楽しかった小学校を再現 給食や抜き打ちテストも

 確かに、小学校での大きな楽しみの一つは給食だった。4時間目のチャイムがなる前から、腹の虫は鳴りっぱなしだった。特にシチューやカレーの日には、学校中に香りが漂い、腹を空かせた子供たちを正直イラつかせた。その頃は、学校ごとに給食室があって、三角巾を被り白衣(かっぽう着)を着た「給食のおばさん」が巨大な鍋を自在に操り、毎日の食事を作ってくれていた。給食当番の時に見たその風景までが、脳裏を駆け巡る。そんな懐かしい給食が食べられるのも、うれしい限りである。

  

給食のセットがある。メニューは、給食のあげぱん
(きなこ)、あのころの鯨(くじら)カツ、ソフト 
麺(ミートソース)、味変できるメルメークも  

 給食で最も思い出深いのはやりコッペパンにきな粉をまぶした「給食のあげぱん」(390円)だろう。店には、いろいろなフレーバーが用意されているが、基本はきなこ。あの優しい甘さと、揚げることでちょっと脂っこいところが子供の心をわしづかみにした。残った食べ物は最後はじゃんけんで取り合いになったが、この揚げパンも、じゃんけんのターゲットだった。子供は基本的に甘いものが好きなのだ あと、記憶から消えないのは、ソフト麺(580円)である。名前の通り、フニャフニャの麺にミートソースをかけて食べる。小学生の時には、あれれこそが、スパゲティだと信じて疑わなかった。煩雑な廊下が昔の小学校を思い起こさせる。でも、「生徒」自らが毎日掃除していたので清潔だった

 他にも、心憎い演出がいくつもある。遊びとはいえ、「抜き打ちテスト」まで用意されているから驚きだ。この抜き打ちテストだが、日替わりで国語、算数、理科、社会以外にも保健体育、音楽、実力テストもあり、決してスラスラ解けるような問題ばかりではない。大人でもちょっと考えてしまう問題が出題されていて、盛り上がること請け合いだ。ちなみに、カンニングすると廊下に立たされるらしい。 

出席簿といえばこれ。結構硬いが、いたずらをした悪ガキ
は、これでなバシッとやられた苦い思い出もあるだろう 

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