「こち亀」を歩く〜下町人情噺篇〜

レトロ散歩番外編(東京・千住桜木→南千住→浅草→勝鬨)

retroism〜article182〜

 こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)は東京・葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する主人公の「両さん」こと両津勘吉と、同僚や周りの人々が織りなす奇想天外なストーリーが人気のギャグマンガだ。かと思えば、時折描かれる人情話に思わず涙することも少なくない。そんな名作中の名作の舞台となった街を歩いた。

足立区・千住桜木

(上)(下)「おばけ煙突が消えた日」の舞台は
1964(昭和39)年。小学校を去ることになった
臨時担任の佐伯羊子に勘吉少年らは、稼働が止
まっていた「お化け煙突」から別れのメッセー
ジを送るのだった。お化け煙突は老朽化と効率
化のため同年秋に解体され姿を消した。現在は
 跡地にモニュメントが建っている        

荒川区・南千住

(上)(下)「光の球場!」は実際にあった東京スタ
 ジアム(通称・東京球場)を題材にしたエピソード。
  周囲に高い建物がなかった時代に、ひときわ明るい光
   を放っていた様子をこう表現した。1962(昭和37)年
   に開場したが、72(同47)年に閉鎖、77(同52)年に
     解体された。跡地は荒川総合スポーツセンターとなって
  おり、「光の球場!」の最後のシーンでも両さんたちが
 訪れている