レトロ建築探訪其ノ肆

東京(駒沢公園→桜新町→新宿→九段下→銀座)


retroism〜article155

駒沢オリンピック公園・管制塔(駒沢公園)

(上)(中)(下)12層の鉄筋コンクリート造り(地上12階、地下1階)で高さは50㍍。「オリンピック記念塔」とも呼ばれ、駒沢オリンピック公園の中心部に建っており、同公園のシンボル的存在。最上階は管制塔になっており、五輪会期中は、テレビ放送の電波や来場者の交通を管制、競技場の電気、水などをコントロールしたりする役割を担った。横には聖火をともした聖火台も残っている。日本庭園をほうふつとさせる浅い池に囲まれ、毎年夏になると子供たちが元気よく水浴びをする姿が見られる

同・体育館(同)

(上)(中)(下)日本の美を取り入れた室内競技場。第18回オリンピック競技大会(東京五輪)のレスリング競技のメイン会場だった。完成は1964(昭和39)年3月。屋根は直線と曲線で構成されており、見る角度によってさまざまな表情を見せ、羽を広げて飛び立つ寸前の鳥のようにも見える。真上から見るとその形は八角形である。地下には「東京オリンピックメモリアルギャラリー」があり、同大会を中心に五輪関連のさまざまな資料が展示されているほか、聖火リレートーチなどにも触れることができる

同・総合運動場陸上競技場(同)

(上)(中)収容人数2万10人の構造美という言葉がよく似合う陸上競技場。プロ野球・東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)のフランチャイズとしていた駒澤野球場を解体、64年の東京五輪のために建設された。同大会ではサッカーの予選会場になった。現在では、全国高校サッカー、ラグビー日本選手権大会、Jリーグの試合などにも使用され、半世紀以上にわたってスポーツを支えてきた競技場と言っていいだろう(下)入り口付近に何本か並ぶ逆三角形の柱もデザインの一つ。取材時、小学生の陸上競技会が開かれていて、子供たちの歓声が響いていた

駒沢給水所配水塔(桜新町)


(上)網状のフェンスで守られた敷地は深い森に包まれていて、二つの給水塔が中の良い双子のように並んでいる。写真はその一本。西欧の中世風を意識して作られ、てっぺんにある塔屋は、王冠のような形になっている(中)双子の片割れの塔屋のさび具合が微妙に違うのが、本当の人間のようだ。災害時など給水場としても使われ(下)あちこちにある大小の建屋の鉄の部分がさびて、時代を感じさせる。戦後、高度な浄水施設の登場と給水場の地下埋設および大型化によって、水の供給の根本が変わった。したがって、昭和初期の水道の最上流の姿をを見られる場所は極めて少なくなっている。この場所は、近代文化遺産を垣間見られる、数少ない場所ということになる

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