レトロ建築探訪其ノ弐

東京(銀座→新橋→高田馬場→東新宿→新宿)

retroism〜article125〜

中銀カプセルタワービル(銀座)

(上から順に)①銀座のはずれ(8丁目)や首都高速道路からからも見える、「おっ!なんだ?」と思わせる外観。1972(昭和47)年完成。黒川紀章、メタボリズムの代表作だ。取り壊しが決まっているが(時期は未定)、いまだに不動産屋のホームページには入居者募集の表記も②カプセル型の部屋とまん丸の窓が最大の特徴。部屋の並びに規則性は感じられない③よく見ると窓には外から見えるように、住人お気に入りの写真(黒川紀章?)なども見える。何から何まで不思議な建物だ④「中銀(なかぎん)」とは、土地・建物・管理などを扱う「中銀インテグレーション株式会社」のこと。グレーの各居室と屋上の社名入りのさびた鉄塔のコントラストも面白い

ニュー新橋ビル(新橋)


(上から順に)①白い格子状のファザード(建築物正面のデザイン)。外の景色が窓に映り込んでいる。1960年代に黒川紀章ら当時の若手建築家グループが提唱したメタボリズム建築の一つでもある②JR新橋駅出口(烏森口、日比谷口)を出ると、正面に鎮座する。酒で気分を上気させたサラリーマンが無数に行き来した場所だ③写真左手がSL広場。ニュー新橋ビルの魅力は、いい意味でのわい雑さにある。一歩ビルに足を踏み入れると、衣食住(10、11階は住宅)・癒し(いかがわしくないマッサージ店)多数、つまり、なんでもそろう回廊式のビル。新橋駅西口にあった闇市を整理して一つのビルのまとめた、戦後初の再開発ビルでもある。チップ制のトイレも健在④昔ながらの階段の壁は、正方形のタイルが凸凹に貼られている。生々しさというか人間臭さを感じる

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