レトロイズム記者が独楽専門店主とベーゴマ対決
子供は、遊びから学ぶ。今も昔も同じだ。しかし、かつての遊びの中から学ぶものは、今より大きかった気がする。
visiting old, learn new
子供は、遊びから学ぶ。今も昔も同じだ。しかし、かつての遊びの中から学ぶものは、今より大きかった気がする。
「パラパンパンパンパン」 シリンダー内のピストンが上下して、軽快なエンジン音を奏でる。昭和30年代から40年代にかけて耳に馴染んでいた音だ。通称てんとう虫と呼ばれていたスバル360。それを主に扱うのが、「KATO MOTORS & Collection」である。
シャッターを切る瞬間のスリル、写真が仕上がるまでの期待感、そして画像を見た時の喜びや落胆……。フィルムカメラには、一連の時間の流れの中で、その都度感情移入できる醍醐味(だいごみ)がある。
石川ひとみの「まちぶせ」が店内に流れている。懐かしい曲だ。視線の先には、ヨーグルやよっちゃんイカ、ミルメークなど懐かしい駄菓子が店頭に並ぶ。
一昔前、台所の流し台の片隅には必ず亀の子束子があった。大きな屋敷でも、小さなアパートでも、学校の廊下にあった長い手洗い場にも。全ての洗い場に、置いてあるかぶら下げられていた。
寄席と噺(はなし)家に関わる錚々(そうそう)たるビッグネームが登場する「喫茶 楽屋」創業の物語は、近現代落語界の一大絵巻といった様相を呈する。
浅草のとある細い路地の先にその店はあった。店主の稲本淳一郎さんは心ある人物で、大正ロマンを思わせる古物もろもろを商う。