格式あるアカデミックな空間で非日常を味わう

学士会館(東京・神田錦町)

retroism〜article174〜

 廊下に敷き詰められた赤い絨毯(じゅうたん)、レトロな照明、美しい旋(らせん)階段--。

 東京・神田にある学士会館の建物内に一歩に足を踏み入れると、クラシカルで優雅な空間が客を温かく迎え入れてくれる。

        旧館エレベータ横の階段。高橋貞太郎氏が設計した鋲(びょう)で止めた人造石が張られている十二角形の柱が印象的だ

 1886(明治19)年に「学士会」という名称で、同窓の士が集まる会が東京大学で発足する。やがて、旧帝国大学(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州の各大学)の親ぼくと知識交流の場へと発展していった。彼らは集まる場(会館)を持っていなかったため、学士会館の建設が計画される。現在の会館が完成したのは1928(昭和3)年のことで、東京大学発祥の地に建てられた。

(上)スマートな手すりがついた新館の階段
(下)踊り場にはステンドグラス。結婚式で
は、新郎新婦が写真を撮る景色が見られる

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