もう逢えないと思っていたレトロ玩具がここに

 会場内では、戦前・戦後復興期における日本玩具の紹介や、昭和30年代に登場したプラスチック・ビニール製玩具などが並ぶ。後者は、金属のようにさびたりせず、セルロイドと違って燃えにくいというメリットを生かし、今まで表現できなかった形状・色彩をもつ製品が生み出され、玩具界にムーブメントをもたらした。また、1969(昭和44)年に発売すると瞬く間に大ヒットした「ママ・レンジ」(アサヒ玩具)など進化を遂げた懐かしくも愛おしいおもちゃの展示も。写真撮影OKのエリアが多数設けられているのもうれしい。9月9日午後2時からは学芸員のギャラリートークも開催される(事前申し込み不要)。

きょろちゃん タイガー魔法瓶/1976 年 ©TIGER CORPORATION

 東京都文京区弥生2−4−3。休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日が休館)。開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。入館料:一般 1000円、大学・高校生 900円、小中学生500円(竹久夢二美術館と併せて観覧可)問い合わせは03-3812-0012。

                        【レトロイズム編集部】