もう逢えないと思っていたレトロ玩具がここに

弥生美術館(東京・根津)

retroism〜article218〜

 人間の成長はおもちゃとともにーー。

 子供から大人になり、おもちゃ遊びを卒業しても、かつて遊んだ玩具の懐かしい思い出は、心の中に生き続けるだろう。そんな​​​​​​おもちゃの歴史を振り返る特別展「いとしのレトロ玩具 もう逢えないと思っていた、がここにある」が東京・根津の弥生美術館で開催されている。24日まで。

 ソルジャー(兵士) オキュパイド・ジャパン製
増田屋齋藤貿易/1940 年代/増田屋コレクション蔵
©Masudaya Corporation
=写真はいずれも大橋愛撮影

 日本の玩具界は​​​​​​16世紀から19世紀にかけて世界的にも突出した文化を築きあげ、20世紀には目まぐるしい変化を遂げた。展では、20世紀の日本の玩具界に訪れた大きな二つの変革「時代の精神・価値観といった文化的変革」「テクノロジーの発達による変革」を軸に700点以上の貴重なおもちゃを展示、玩具史における100年間の軌跡をたどる。

ママ・レンジ  アサヒ玩具/1969 年(昭和 44)