グッとくる二眼レフカメラの魅力に迫る特別展

 日本カメラ博物館の存在意義は大きい。古くは江戸から始まった撮影機の数々を展示・公開することで、日本のカメラ史を系統的に学べるからだ。今回の二眼レフ展は、そんな博物館の思いを結集させたといっていいだろう。なぜなら、二眼レフというカメラが一時代を築いたことは確かだからだ。

ローライフレックス ミニデジAF5.0。名前の通り、小さいデジタル
二眼レフ。本家が本気で作ったデジタルカメラというのが興味深い

 「若い人たちには、これだけ人気があり、人々を魅了したカメラなんだというのを知っていただきたい。グッとくる部分を感じてほしいんです。昔使っていた方々は、『これが欲しかったな』とか、『使っていたな』というようなところで懐かしんでもらえればという気持ちです」。石王さんは改めて会場を眺め、満足げに目を細めた。

今も変わらぬ魅力の二眼レフカメラ展ピラミッドのように展示されている。同じメーカーの同機種でも、ちょっとずつ違う細部を探すのも楽しい

 午前10時〜午後5時。毎週月曜日休館。入場料一般300円、中学生以下無料。問い合わせは、日本カメラ博物館03・3263・7110。https://www.jcii-cameramuseum.jp/

文・今村博幸 撮影・JUN

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