はとガール、専務車掌…制服でたどる鉄道150年

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室(東京・新橋)

retroism〜article222〜

 制服は「正装」である。社会人が身につければ、たちまち「仕事人」としての風格が漂ってくる。なにより格好いい。子供たちも憧れた。鉄道マンたちにとっては、誇りでもあったに違いない。鉄道の歴史を踏まえながら、制服のたどってきた道のりを振り返る企画展「鉄道と制服〜ともに歩んだ150年〜」が東京・新橋の「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」で開催されている。11月12日まで。

 特急「はと」で働く女性列車給仕。通称「はとガ
ール」。花形の職業の一つだった=1952(昭
和27)年頃、鉄道博物館所蔵 

 1872(明治5)年10月14日に新橋〜横浜間に日本最初の鉄道が開業してから150余年たった。その間、駅で働く人たちは、毎日制服を着続けた。彼らにとっては、体の一部と言ってもいいかもしれない。

蒸気機関車の火室で石炭をくべる機関助士。夏場は特に暑かったに違いない=55(同30)年、鉄道博物館所蔵