アンティーク着物「銘仙」の魅力を再発見

弥生美術館(東京・根津)

retroism〜article226〜

 アンティーク着物の魅力を再発見しよう!

 大正時代から昭和時代初期にかけて大流行した絹の着物地の一つである銘仙(めいせん)の着物を紹介する企画展「アンティーク着物の魅力再発見!  大正の夢  秘密の銘仙ものがたり」展が東京・根津の弥生美術館で開かれている。12月24日まで。

「アンティーク着物の魅力再発見!  大正の夢
秘密の銘仙ものがたり」展のフライヤー

 銘仙とは鮮やかな色合いと大胆な柄が特徴の普段着の着物。絹製品としては安価 で女学生の通学着や若い女性の外出着として大人気 だった。同展では、収集家・研究家の桐生正子氏のコレクションから選りすぐりの60点を紹介。銘仙の着物を四つのカテゴリーに分けて展示している。①日本の伝統文様をアレンジした「ネオクラシック」、②西洋文化の影響を受けたロマンティックな「ガーリッシュ」、③働く女性を意識したクールな幾何学模様の「ジオメトリック」、④大胆な面白柄の「キッチュ」ーー。また、着物スタイリストの大野らふ氏のコーディネートにより着物だけではなく、当時の帯や小物を使ったコーディネートも見どころの一つだ。​​​​​​

洋の小物と銘仙のコーディネート。
レトロなデザインの麦わら帽を合わせて。
書籍 「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」(河出書房新社)より
モデル:Camellia  撮影: 大橋 愛

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