映画衣装デザイナー 先駆者「柳生悦子の仕事」展

世田谷文学館(東京・南烏山)

retroism〜artcle233〜

 1950年代から80年代にかけて活躍した映画衣裳デザイナー・柳生悦子氏(29〜2020)の仕事を紹介する企画展「衣裳(いしょう)は語る―映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事」が、東京・南烏山の世田谷文学館で開かれている。24年3月31日まで。

 柳生氏がキャリアをスタートした50年代から60年代にかけての映画界は、モノクロからカラーに切り替わった時代。衣装の色調やスタイルに関しては、衣装デザイナーの必要性が認められ始めた時代だった。

「衣裳は語る―映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事」展のチラシ

 東京芸術大学在学中から、松山崇に師事し、美術助手として映画製作を手掛けてきた柳生氏は、多くの映画で衣装デザインを担当した。「ロマンス娘」(56年、東宝)でデビューし、「三人娘」、「若大将」、「社長」、「クレージー」シリーズなどをはじめ、日本では公開されなかった「Mishima」(85年、日米合作)や「敦煌」(88年、電通)まで100本以上の作品に関わった。ジャンルも、音楽映画、文芸作品、時代劇、戦争、SF映画など多岐に渡る。

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