懐かしさと新しさに感動 令和のフィルムカメラ

 撮影はお任せの「オート」を基本とした。オート以外にアナログ的に撮影距離の設定も可能で、実は同包のストラップは25㌢と、最短マクロ撮影の長さになっている。空いている取り付け部にストラップを付け、被写体に近づけて距離を測り撮影もしてみた。レンズとファインダーの僅かな距離の違い(パララックス)があることで構図も難しく、その場で画像が確認できないだけにコツが必要だが、オートフォーカスのデジカメやスマホでは味わえない面白みと思えば、「何でも自由に撮ってしまえ」と撮る楽しみさえも増えてきそうだ。 

 フィルムはネガカラーを使用した。フィルム時代の仕事といえばカラーはポジ(リバーサルフィルム)と決まっていたが、画質の柔らかさを久々に体験したい思いもあり迷いはなかった。出来上がりは期待通りで、これぞ「ネガカラー」と言える写真も撮れ、自分としては満足していている。それ以上に、装てんや巻き上げなど「めんどくささ」の僅かな時間(空間)が、実は写真を撮る上での重要なインターバルであったことも思い出させてくれた。

 最後に、今回の「PENTAX 17」を借用する縁で、実は家に転がっていた2眼レフのため、現像に通った写真屋で思わずフィルムを購入してしまったことをお伝えする。

文・撮影・JUN