- 日本カメラ博物館(東京・一番町)
retroism〜article263〜
2025年が「昭和100年」にあたるのを記念して、昭和期の日本を中心としたカメラ技術や産業を振り返る企画展「昭和のカメラ物語 第一部:1926ー1954」が東京・一番町の日本カメラ博物館で25年2月11日から開催される。6月22日まで。
(上段左から)「トウゴーカメラ」昭和5(1930)年、「さくらカメラ」同6(31)年、「さくらペタル」同25(50)年、「エコーエイト」同26(51)年、「ミゼット(赤)」同12(37)年、「スタート35」同25(50)年、「リコーフレックスⅢ」同25(50)年
(下段左から) 「ローライフレックス スタンダード」ドイツ・昭和7(32)年、「ライカM3」西ドイツ・同29(54)年、「コンタックスⅠ」ドイツ・同7(32)年、「ハンザキヤノン」同10(35)年、「ニコンカメラ(Ⅰ)」同23(48)年
昭和初期から戦後の復興期にかけては、日本のカメラが本格的な工業化へと歩みだした時代だった。戦後になると、カメラは主要輸出品となり、製造が急速に拡大した。諸外国でも多くのカメラが製造され、日本にも輸入された時期でもあった。この頃の先進的な外国製のカメラは大きな目標になり、日本の技術が育まれていった。今回は第1弾として、1926年から54年に製造された国産カメラを中心に、大きな影響を受けた外国製など「昭和を彩ったカメラ」を時代ごとに展示しながら、歴史を掘り下げる。