鳥瞰図で名所案内 吉田初三郎が描く美しい日本

  1. 府中市美術館(東京・府中)

retroism〜article243〜

 鳥瞰(ちょうかん)図という絵画のスタイルは、不思議な魅力をもっている。上空から見下ろした視点が、見る者の心を揺さぶるのは、「空を自由に飛んでみたい」という人間の願望を満たしてくれるからかもしれない。

 そんな技法を駆使して多くの名所案内を制作し、大正から昭和にかけて人気を博した吉田初三郎の作品を深く味わえるのが東京・府中市美術館で開催されている企画展「Beautiful Japan吉田初三郎の世界」である。7月7日まで。

  肉筆画《富士身延鉄道沿線名所鳥瞰図》(部分)昭和3(1928)年=堺市博物館蔵

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする