きらめく宝石箱のような昭和がいっぱいの喫茶店

喫茶 宝石箱(東京・千歳烏山)

retroism〜article258〜

 「骨董(こっとう)市に遊びに行ったり中原淳一さんに心惹(ひ)かれたり、10代の頃から自分が生まれた昭和の時代が自然と体に染み込んでる感じがあります」

金井さんが子供の頃から好きだったクリームソーダと
ナポリタンの組み合わせ。スパゲティは母親の優しい味だ

 人気画家、ファッションデザイナー、イラストレーター、人形作家でもあり、編集者として雑誌「それいゆ」や「ひまわり」を創刊した中原の名前が出るあたり、「喫茶 宝石箱」の店主・金井直美さんの根底にあるのが、「昭和への深い想(おも)い」であることを端的に表している。

店内では、沢田研二、松田聖子、中森明菜など昭和のアイドルのプロマイド(マルベル堂製)も販売している