こち亀記念館(東京・亀有)
retroism~article 280~
ハチャメチャにもほどがある──。そう言いたくなるほどのドタバタと奇想天外、そして思わず笑い声がこぼれてしまう面白さ。それこそが「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公・両津勘吉、通称「両さん」の真骨頂だ。
東京都葛飾区亀有。この街を全国区に押し上げたのは、40年間続いた国民的漫画『こち亀』だ。2016年、単行本200巻で週刊連載は幕を閉じても(その後およそ年1回のペースで新作掲載、現在は201巻)、両さんの存在感は消えない。それどころか、今も街の真ん中で新たな騒ぎを起こしている。
その舞台が、今年3月にオープンした「こち亀記念館」である。
同記念館は、大原部長が出張中、両さんが派出所の屋上に勝手に記念館を建設したという設定になっている。当然すぐバレてしかられ、両さんは、亀有の街へ逃走。来館者はその両さんを追いながら館内を巡る。フィクションと現実をつなぐ、まさに、こち亀らしい遊び心が詰まっている。
マンガのコマ割りをイメージした外観。両さんが考えたにしては、ずいぶんおしゃれでモダンだという印象だ