明治〜昭和30年代の雑誌から見る女性の生き方

 展示は大きく四つのセクションに分かれている。①「明治『女学』の時代」では、女性に対する教育と啓蒙(けいもう)を目的とした「女学」雑誌が中心となり、良妻賢母になるための知識を与える役割を担っていた。男性によって編集されていた。②「大正『女学』から『婦人』そして『女性』」へ。大正デモクラシーの考え方のもと、読者の意見が反映された投稿欄が登場する。同時に、商業的な観念も雑誌に組み込まれ、華やかな表紙や付録をつけるなどの変化が起きた。③「昭和『少女』、そして全ての『女性』に夢を」では、女性に夢を与える媒体へと変わっていく。内容は、学びよりも娯楽に重点が置かれるようになった。戦争一色に染まった戦時中の誌面から戦後は新しい時代に希望を持てるような誌面に刷新された。この頃の表紙は特に、希望に満ちた楽しさがあった。④「水木洋子と女性誌」。市川に住んでいたことがある脚本家・水木洋子の雑誌に掲載された原稿、こだわりの洋服などの展示も興味深い。実際に水木の原稿を載せていた雑誌を手にとって見られるコーナーも設けている。

「夢見る女性誌展」の会場内昭和『少女』、そして全ての『女性』に夢を」の展示コーナー

 同企画展は、竹久夢二、中原淳一などが描いたかれんな表紙絵を通じて、当時の女性の生き方が鮮やかに紹介されている。「女子文壇」「青鞜(せいとう)」「主婦之友」「婦人倶楽部」など明治から昭和30年代にかけての女性誌91点、付録17点が展示され近現代の世相を知るにも格好の企画展になっている。

 午前10時〜午後7時半(平日)、午前10時から午後6時(土・日・祝)。(入館は閉館時間の30分前)。休館日8月13日、19日、26日、9月2日、9日。観覧料:無料。問い合わせは、047・320・3334。

【レトロイズム編集部】