長い鉄道の歴史は制服のそれとほぼ重なる。鉄道開業当時、最初に定められた制服は、わずか6種類だったという。1900年(明治33)年に発布された「鉄道営業法」(現行法)という法律にのっとり、旅客及び公衆に対する職務に従事する職員が身につけるように義務付けられていたのだ。
急行列車で車内検札をする専務車掌=69(同44)年、鉄道博物館所蔵
展示は①「鉄道制服のはじまり」②「営業分野(駅員など)と輸送分野(車掌、運転士など)における制服の変遷」③「技術分野(保線、鉄道工場など)」における鉄道制服の変遷ーーの3章で構成されている。それらは、鉄道の発展から世相や社会の情勢までも反映しながら今日に至っているのが興味深い。
C53形蒸気機関車の前にりりしい姿で立つ機関士=交友
社『ロコモチブエンヂニヤリング』第3号、30(同5)年、鉄道博物館所蔵
鉄道輸送では、人命を預かる大切な仕事だ。職場の人間が互いに協力することで、安全を確実なものにしていく。制服の目的の一つは、連帯感を深めることにもある。そういった意味でも、企画展で鉄道と制服の関わりをもう一度確かめてみるのも面白いかもしれない。
入場無料。午前10時〜午後5時(入館は閉館の15分前まで)。月曜休館(10月9日は開館)。問い合わせは03•3572•1872。https ://www .ejrcf .or .jp /shinbashi
【レトロイズム編集部】