
絶滅危惧「クラカメ」の楽しさと文化を次世代に
「商品がなくなると、またヨーロッパに行ける。それを楽しみに毎日仕事してる感じだね。当然カメラ屋を巡るけど、一通り見て仕入れて、そのあと向こうの知り合いと飲む酒がまたうまいんだよな」
visiting old, learn new
「商品がなくなると、またヨーロッパに行ける。それを楽しみに毎日仕事してる感じだね。当然カメラ屋を巡るけど、一通り見て仕入れて、そのあと向こうの知り合いと飲む酒がまたうまいんだよな」
古本屋巡りは宝探しのようなものだ。 ご存じのように、よっぽどのロングセラーでない限り、本は絶版となり、倉庫に残ったものは断裁される。そうなると、買い手としてはやっかいだ。在庫が残っている本屋を探すか、古本屋に当たらなければならない。当然、新品では手に入らないため、プレミアがつくこともしばしばだ。
人から人へ。カメラは歳月を超えて受け継がれていく。一台のカメラには所有者がいて、彼または彼女が使った事実は、(人知れずだったとしても)歴史の小さな1㌻として刻まれていく。もし所有者が手放したとしても、かつての愛機として、心の片隅にとどまることになるだろう。小さな機械から限りないストーリーが広がっていく場合だってある。カメラは、ただの道具ではない。今も昔もエスプリを全身に秘めていた。