
真空管が奏でる「ラックスマン節」に酔いしれる
自社製品に自信と誇りを持つことは、ごく当たり前なはずだ。しかし、現代のモノづくりの現場では、必ずしも当然ではないように思えてならない。街には、プライドを感じない商品が氾濫(はんらん)している気がする。
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自社製品に自信と誇りを持つことは、ごく当たり前なはずだ。しかし、現代のモノづくりの現場では、必ずしも当然ではないように思えてならない。街には、プライドを感じない商品が氾濫(はんらん)している気がする。
「ワンタッチ」という言葉を聞かなくなって久しい。誰がどこで使い始めたのは定かではないが、1960(昭和35)年にジャンプ傘が発売されたあたりから、盛んに会話の中に登場するようになったらしい。準備に多くの時間を使い、幾つもの行程を経て目的にたどり着くのが、かつての人々の行動だった。ところが、一つの動作で、迅速に目的にたどり着けるのが「ワンタッチ」であり、その言葉を聞けば便利に思えてしまうのだ。