写真家・一ノ瀬泰造が見た戦場と人間の姿に迫る

JCIIフォトサロン(東京・一番町)

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 報道写真家・一ノ瀬泰造の特別写真展「―戦場を駆けた写真家 一ノ瀬泰造―『もうみんな家に帰ろー!』」が東京・一番町のJCIIフォトサロンで開かれている。24歳から26歳という短くも強烈な生涯を戦場で全うした一ノ瀬が、バングラデシュ、カンボジア、ベトナムの激戦地で捉えた作品76点(モノクロ64点、カラー12点)を展示し、戦場の真実と人間の姿に迫る。11月30日まで。

特別写真展「―戦場を駆けた写真家 一ノ瀬泰造―『もうみんな家に帰ろー!』」の会場内の様子

 一ノ瀬は1972年1月、独立直後のバングラデシュでフォトジャーナリストとしての人生をスタートさせた。その後、カンボジア、ベトナムへと戦場を渡り歩いた。73年11月、「地雷を踏んだらサヨウナラ」という言葉を友人宛ての手紙に残し、アンコールワットへ単独潜入したまま消息を絶った。その遺骨は9年後の82年、両親の手によって確認された。

水牛と一緒に水浴びをする子どもたち=ベトナムで、19721011日©Taizo Ichinose