木版画家が刻んだ戦前から戦後の昭和の情景

  江戸時代に浮世絵として人気を博していた版画だが、明治以降、活版印刷や写真技術が流入することにより需要は激減した。明治末期〜昭和初期には、木版画を再興する機運が高まり、「創作版画」と「新版画」という新しい木版画の制作方法が確立され、二大潮流となった。

 1923(大正12)年の関東大震災後から昭和時代初期にかけて復興が進められると、近代都市へと変ぼうしていった。第1章「近代化の風景を刻む」では、前川千帆「渋谷百軒店」や川瀬巴水「弁慶橋の春雨」など、東京の新しい街並みを描いた木版画を紹介している。

 「弁慶橋の春雨」(新東京百景)=川瀬巴水、1936(昭和 11)年

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