伝言板一覧

寝台列車 パンチの音 熱地獄の夏…蘇る昭和の記憶

 青い車体に真っ白な制服が格好良かった。そんなブルートレインの車掌に憧れた。両親の実家が共に佐賀県だったので、小学生の頃は夏休みになると、家族で泊まりに行った。新幹線は新大阪(1972年に岡山、75年に博多まで延伸)までの時代、子供にとって夜汽車の旅は楽しい記憶しかなかった。線路の継ぎ目を通るたび「ガタン、ゴトン」というリズミカルな音と適度な揺れが硬い寝台車のベットにもかかわらず、スッと眠りへと誘ってくれた。