「昭和100年」に当たり
retroism〜article264〜
レトロブームで「昭和」に再び脚光!
戦前、戦中、戦後に区分される激動の昭和が始まった1926(昭和元)年から数えて、今年でちょうど100年になる。
そこで出てきたのが、「昭和100年」というフレーズである。これは昭和が、近現代の大きなターニングポイントであり、日本が今の繁栄を手に入れたきっかけになった時代だったことを意味している。
近年、若者を中心とした「昭和ブーム」が続いている。昔ながらの喫茶店は映えを求める人たちで連日にぎわい、松田聖子や中森明菜などに代表される昭和歌謡も根強い人気だ。一方、アナログなプロダクトにも注目が集まる。デジタル全盛の中、フィルムカメラの面白さが見直され、カセットテープやレコードにも目を向けるようになった。これらを使うためには、面倒な作業を要するが、逆にその手間を楽しむことに、彼らは価値を見い出しているようだ。
昭和のカルチャーをこよなく愛するインフルエンサーの阪田マリンさんは「昭和という時代は今より活気があったような気がします。多くの人たちが何かを夢見て生きていた時代でした。人も社会も不安定だったからこそ、そこからなんとか抜け出そうと、一人一人が頑張っていました。だからこそ活気にあふれていたのだと思います」と熱く語る。