ヘリテージカーが一堂に あのレストア・シーマも

 特に興味深いのは、会期初日4月14日に行われる、伊藤さん、小池さん、丹呉さんを交えた愛車との「Love Story」を語るトークイベントだ。同時にYouTubeでも無料配信される。

 日産によると、時代と共に生まれては消えていくあまたの車の中でも、現代まで受け継がれる旧車たちこそが、歴代のオーナーたちの愛の証しであると同時に、見る人に不思議な感情と感動を呼び起こす存在だとしている。小池一博さんのパオ(1989年式)。パイクカー(デザインやコンセプトなどが前衛的なクルマ)として、そのスタイリングに注目が集まった

 そのうえで、「過去の時代のクルマたちが、現代のオーナーに再発見・再評価され、未来にわたって受け継がれることこそがAUTOMOBILE COUNCILの掲げる『CLASSIC MEETS MODERN AND FUTURE』の究極の姿であり、SDGsにも繋がる」という信念のもと、「そんな旧車を思い思いのスタイルで受け継いでくださるお客様への共感と感謝を表現しつつ、お客さまといっしょに、『ヒト』と『クルマ』の相思相愛のストーリーをお伝えしていきます」と結んでいる。

 かつて車は、ただの移動手段ではなかった。親友であり、恋人だった。つまり、機械と人間が、感情を介した関係で温かく繋がっていた。そのことを改めて感じさせてくれるイベントなのだ。フェアレディZ Version S(1998年式)とオーナーの丹呉いづみさん。Version Sはスポーツグレードを意味する

 4月14日(金)、15日(土)午前10時〜午後6時、16日(日)午前10時〜午後5時。14日の特別内覧日(Welcome Party有り)は前売り券6500円(当日券7000円)。一般公開日の15日は前売り券4000円(当日券4500円)、16日が前売り券3500円(当日券4000円)。2daysチケットは前売り限定で7000円。前売り券の販売期間は会期各日の前日までとなる。学生チケット(中高大専門)は15、16日のみ入場可能で2000円(当日券のみ)。問い合わせは03・6380・1011AUTOMOBILE COUNCIL 2023事務局)。


【レトロイズム編集部】