としまえんの94年の歩みと思い出をたどる企画展

 もう一つの名物は、「プール冷えてます」などのユニークなポスター広告のキャッチフレーズだった。特に、4月1日のエイプリルフールの一枚は傑作だ。「史上最低の遊園地」。頭を抱えたおじさんが「来るんじゃなかった!!」と唸っている。「広告に見る『としまえん』」ゾーンで、改めて見ると、そのセンスに思わずクスッと笑ってしまう。

 また、10月24日には、乗り物から振り返る「としまえん」と題する講演会や、10月2日と21日には担当学芸員による展示説明会、10月3日、10日、17日、11月6日と7日には、「としまえんイベント記録映画の上映なども行れる。

ウォータースライダーハイドロポリスのポスター=昭和631988)年、練馬区立石神井ふるさと文化館蔵

 時代と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、94年という長い歴史を有した老舗遊園地を我々が失ったことは事実だ。だが、あえて悲しいとか寂しいとは言うまい。しかし、アンコール(復活を望む)の声と拍手はまだやみそうにない。

 午前9時から午後6時まで。月曜休館。練馬区立石神井公園ふるさと文化館。入場無料。問い合わせは同館03・3996・4060。

【レトロイズム編集部】

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