レトロ散歩其ノ拾壱

野毛には、いわゆる大手チェーンの飲み屋はほとんどない。いい意味での枯れた感が街の魅力でもあるのだ

ベルギービールの専門店の店頭には、ホコリをかぶった古いビール瓶が化石のよう。店内では、ライブが行われていて、ジャズが漏れ聞こえていた。シブいっ!

理容室と思いきや、「日の出理容院」という名の
バーだった。まぎらわしいことこの上ない。古い
 店を居抜きで借りたらしい。店内も昭和そのものだ

川沿いで発見した一足の靴。さまざまなストーリーを想起させる風景に、カメラマンが思わずシャッターを押した。聞けば、労働者が濡れた靴を干しているとのことだった。ホっ!

川沿いに噴き出る湧き水を見つけた。ペットボトルを何
本も持ったおじさんが水を汲ん(く)でいた。まさか飲
料用?と思いきや、「飼ってる金魚用だよ」と彼は笑った

とんと聞かなくなった往年のヘアスタイル名が列挙さ
れた理容室の看板は、思わず二度見。『「アイロンパ
          ーマ」と「アイパー」は同じだよ』と心の中で突っ込んだ  


多くの人があたり構わず喫煙し、ベビースモーカーやチェーンスモーカーが大手を振るっていた昭和の時代。この大きさでこの形の灰皿は、昭和の家庭に必ず一つは常備されていた。そういえばウチにもあったっけ。現物は九谷焼でかなり値が張るが……

絶妙の甘さかつ膨らみのある甘納豆の味に震える。創業は1927(昭和2)年。アナログなはかりを使うが、店のおばちゃんは一発でこちらの欲しい分量を袋に詰めた。さすがプロだねぇ

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