昭和のバラバラ殺人事件捜査の臨場感を写真で

 渡部は、50年代に「文藝春秋」「中央公論」などで作品を発表した後、60年代以降は、エジプト、アフリカ、アラスカ、ヨーロッパなど海外の取材を中心に活躍した。戦後のフォトジャーナリズムを代表する写真家のひとりとして知られている。

桜田門・警視庁前(58年)

 「張り込み日記」は、総合雑誌「日本」(大日本雄弁会講談社)6月号に一部が掲載された。没後の94年には、同フォトサロンでの回顧展で21点が展示された。その後、2011年にフランスで写真集が出版されると世界中で話題になり、日本でも2冊の写真集が発売されている。今回は、「日本」で掲載した全作品に、同フォトサロン収蔵ネガからのニュープリントも加えた新しい構成(53点、全てモノクロ)となっている。

 同フォトサロンの白山眞理さんは「迫力のあるドキュメンタリー作品とモノクロプリントの美しさをお楽しみください」と来場を呼びかける。

 開館は午前10時〜午後5時。月曜休館(祝日の場合は開館)。入場無料。問い合わせは03・3261・0300(JCIIフォトサロン)。

【レトロイズム編集部】

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