あしたのために「見るべし!」 セタブンで特別展

 同展では展示室が七つの章で構成されるが、これは、プロのボクサーを目指すにあたっての極意でもある「あしたのために」が1〜7まであることにちなむ。展示は、まずストーリを概観。作画を担当したちばてつやさんが描いた100点を超える原画や、原作者である高森朝雄(梶原一騎)の直筆の原稿など約200点の資料をはじめ、ライバルである力石徹の葬儀の様子、ジョーや仲間の西寛一(マンモス西)が腕を磨いた丹下拳闘クラブなどをイメージしたコーナーも。また、高森の子息である高森城さんと絵を描いたちばさんが選ぶ名場面なども紹介されている。原画と原作の比較展示で展開される、高森とちばさんの舞台裏の葛藤も興味深い。

 あしたのジョーが人の心をとらえて離さない魅力を再発見できる、見逃せない展覧会だ。

ジョーと対戦した主なボクサーたち。
すべての試合が物語を彩っている  
 (©️高森朝雄・ちばてつや/講談社)  

 開館は、午前10時〜午後6時(入管は午後5時半まで)。月曜休館(臨時休館あり)。入館料は一般800円、65歳以上・大学生・高校生600円、中学生以下無料。問い合わせは同館03・5374・9111

【レトロイズム編集部】

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