手がかかる「個」ほど可愛い ⁉︎ オーディオの営み

 そもそもオーディオはかなり面倒くさいものだ。いい音を追求すると、実は結構手間がかかる。ワンタッチというわけにはいかない。理想郷にはトライ&エラーを何度も繰り返して初めて辿り着けるのだ。買ってきたものを台にポンと置き、スイッチを入れるだけでは、オーディオ好きは満足しない。さまざまなアクセサリーを買い足していくにつれて、「人生が」というと大げさだが、生活が潤うのがわかる。心のとげがだんだんとまあるくなっていくことを実感させてくれるのだ。

 面倒の度合いは、どういうシステムを組んでいるかにもよるが、オーディルバーナなどの音楽再生ソフトをインストールして、CDをリッピングしてライブラリーを構築するのが一般的だろう。まずPCの電源を入れソフトを立ち上げる。その日の気分に合わせて、好きなジャンルないしはアルバムを選ぶのも、悩みと楽しみの両方を堪能できる作業だ。そこまででも、7〜8タッチする必要がある。PCで音楽を聴く場合、いい音を目指すにはDACが必要だ。DACとはデジタル信号をアナログに変換する機器だが、そのスイッチを入れてボリュームを上げる。繋がっているスピーカーは、アクティブスピーカー(アンプ内蔵のスピーカー)のはずだから、それもスイッチオン。もう少し音に凝るなら、DACとスピーカーの間に、ラインアンプをかませればさらにご機嫌だが、そのスイッチも入れなくてはならない。

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