郷愁誘う精緻なミニチュアハウス

 シリーズに分かれていて、昭和シリーズには、駄菓子屋、たばこ屋、新聞屋など。懐かしの市場シリーズは、豆腐屋、お茶屋。屋台シリーズには、ラーメン屋、たい焼き屋。食欲をそそられる店ばかりで、興奮せずにはいられない。

たばこ屋の「看板娘」はおばあちゃんだった。公衆電話の標識と郵便ポストも店先のセットアイテムだ。大きすぎるたばこはご愛嬌

 最大の魅力であるディテールを金田さんが解説する。「例えば、ラーメンの屋台の横のカゴにはラーメン用の長ネギが用意されているし、たばこ家のショウウインドウには、ゴールデンバッドなどのたばこ。駄菓子屋の棚には、きなこ飴、軒先には犬が飼われています。私が最初に作ったのが、このたばこ屋さんでした。作り始めると、意外とハマりますよ。出来上がりを想像し、ワクワクしながらの作業は、大人も夢中にします」。それらを見ながら自由に自分の物語を紡いでみるのも楽しい。

個人商店の店先には、小さな花壇もつきものだった。朝顔の鉢植えは、夏休みの思い出の片隅に刷り込まれている

 さらにここでは、店の人の指導のもとに、ミニチュアハウス作りができるスペースを設けているので、自信のない人でも、気軽に手作りの楽しさを味わうことが可能だ。

ちょっとした商店街に一軒はあった、手作りのおでんだね屋。鍋で煮られたちくわぶやはんぺんは、子供たちのおやつでもあった

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